2005年10月 5日 (水)

雨宿り / 荻窪「金魚」

明日から天気が崩れると天気予報できいたにもかかわらず、夕刻から雨が降り出してきた日。こんなときは荻窪からバスに乗って帰宅することが多い。
荻窪駅北口で出ると雨がはげしい。バス停までの距離を考えると、すこし雨宿りしてから帰ろう…。そして駅に向かってくる人波に逆らうように進んだ先は「金魚」。

この店は荻窪名物オープンテラスの焼鳥屋「鳥もと」のすぐ隣に今年の初夏位にオープンしたお店だ。「鳥もと」は荻窪にいらしたことがある方はきっと目にしているに違いない、立ち飲み焼鳥の元祖ともいえる風格漂うお店。店の活気がスゴイので入るのに一瞬躊躇しますが、入ってしまえばかなり楽しめる。まだひとりで入ったことはないですけど。

「金魚」はその鳥もとの隣で最近気をはいているお洒落系立ち飲み屋さん。以前伺ったとき、おつまみもちゃんと美味しく、雰囲気倒れに終わらない真摯さを感じたのでチョクチョク来たいなと思っていたのだ。

「いらっしゃいませ!」女性の店員さんが元気に迎えてくれる。
「ひとりです」と告げると、壁際の椅子付きテーブル席かスタンデイングのカウンターに案内するか迷っている様子。最近はずいぶん立ち飲み屋さんに女性客が増えているけれど、やっぱり色々気を遣ってくれるんだなあ。スミマセンねえ…。
「あっ、こっちにします」と1杯で辞する予定の私はカウンターを所望。
カウンターは厨房のなかも見えるし、他の人のお料理も見れるからひとり客としてはカウンターが退屈しないのだ。

今日はグラスワインの赤にしようと決めていた。えっと、何種類かあるんだよね。あっこれにしよーっと「ラ アグリコーラ ヴィタ オーガニカの赤を。」
これは「オーガニカ」から連想されるように、オーガニックワインのようだ。以前飯田橋の野菜が素晴らしくおいしいフレンチ「メリメロ」でオーガニックワインをいただいたとき、これもまた素晴らしいおいしさだったものだから、それ以来オーガニックワインときくとつい選んでしまう。(オーガニックでなくてもおいしいワインは勿論いっぱいある)

あと軽くつまめるものを…うーん、メニューがいっぱいあって悩むムムムムム。この間のアンチョビ入りポテトサラダやらパルミジャーノもおいしかったけど、今日はあまりお腹がすいてないので…「ケッパーの実のピクルスください。」

ワインもピクルスもすぐにやってきた。まずはワインをひと口。グビリ。
おー、柔らかい味わいの赤ワインだあ。この価格(¥500)でこれだけ果実味溢れるワインが飲めるとは有難いっ。アルゼンチンのワインのようだけど、ブルゴーニュの3,000円台位のものに味わいの雰囲気が似ているなあ。

少し落ち着いたのでグルリと周囲を見渡してみる。壁際のテーブル席はカップルが2組。ほー、立ち飲みデートね。ふーーーん。
カウンターは常連とおぼしきおじ様、私、そしてすぐ後にやってきたお兄さんの合計3名。おじ様が「オーガニックワインお代わりね」と店員さんに言う。へー、おじ様もオーガニックワイン飲むんだあ。その後にお兄さんがすかさず注文「オーガニカの赤ね」。お~、オーガニックワイン人気だなあ。
私を含むカウンター3名とも同じオーガニックワインを飲みだした。いっそのこと友達になってボトルで注文したほうがお得か?!

次々にお客さまがやってくる。2階席もあるようで、2階にも料理がどんどん運ばれていく。
厨房の中では調理担当の人がひっきりなしに何かを作っていて、とても忙しそう。とても火力の強いガス台が入っていて、炒め物をする炎が食欲をそそる。今度はお腹を空かせてきたほうがよさそう。

厨房の様子や開いた小窓から見える中央線を見るともなしにボンヤリと飲んでいると、これから起こるであろう細々とした不安事を一瞬忘れてしまいそうだ。根拠はないけれど、軽やかな気持ちになってくる。

ジューシーなピクルスとワインがちょうど無くなったからそろそろお会計を。雨はまだ止まないけど、この軽やかな気持ちのままバス停まで走ってしまおう…。それを世間では「酔っぱらい」と呼ぶのかしらん?

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◆金魚  荻窪駅北口を出てすぐ右折。焼鳥「鳥もと」と果物屋さんの間

お酒はビール、サワー、本格焼酎、ワインと多彩。最近人気のカップ日本酒も6~7種揃えてあるのもポイント高い。吉祥寺にも姉妹店があるそうですが、忙しそうだったので場所を聞けず。鳥もとと比べると客層もずいぶん若いため、臆することなく居られます

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