2005年11月26日 (土)

続・酒匠ってなんですか?~試験対策編~

昨日の酒匠~講習会編~に引き続き、本日は試験対策編


では、最初にお金の話を片付けちゃいましょうかね。

講習会受講料   35,000円
試験受験料    18,000円
認定料(合格者) 28,000円

合計  81,000円也

わあ~~、またこんなにお金を遣ってしまいました。
うーん、自ら志願して使っているのですが、後々考えると、うーん、うーん。

まあ、過ぎてしまったことなので…。


と、いうかんじである程度の費用は発生しますので、講習、試験前後は節約生活をなさったほうがよろしいのではないかと…。


さて、本題に移りましょうか。

私が受験したときは、6月24日、25日の2日間が講習→8月6日が試験、という具合に1ヶ月とすこし空きました。わーい、たくさん勉強できるーと喜んではじつはいられないのですね~。

この酒匠試験、内容としては大きく分けてこの3つ
①筆記
②テイステイング(評価表記入と同軸グラフの作成)
③論文のプレゼン、面接



③の論文のプレゼン、面接…これが利酒師のときとは大きく違いますね。

論文のプレゼンをするからには論文を書かなければならないわけで、その締め切りが試験前7月22日必着だったものですから、試験まで時間がある~と楽観していられなく、空いてる時間にコツコツと又は提出日直前にガガガっと書き上げなければなりません。

で、どんな論文かといいますと
テーマ 「世界の酒 日本酒の確立のために」 400字以上

4000字とかいわれちゃったら焦りますが、400字=原稿用紙一枚書けば…と思えばなんとなく気が楽ですね。内容については日本酒を世界に広げるための、自分なりのプランやアイデイアがあればそれをふくらまして書けばよいと思います。

ちなみに、わたしはどんなことを書いたかというと~~~2000字程度。新しい業態提案を書きました。(どんな業態かはちょっと内緒です!)
密かに温めていた(というか、勝手に妄想している)業態プランがあったので、それを文字にしてみたというかんじです。「論文」だったかどうかはともかく、OKだったようです。
(先生方のコメント→内容は面白いけど、「世界に」という視点に若干欠けている…ハア、ごもっともでした。かなり欠けてました~)


試験前に論文を提出し試験に挑むわけですが、当日、筆記→テイステイングと進んだ後、この論文内容を面接官にプレゼン、引き続き面接を行います。

面接官は2名。ソムリエの木村克己氏と広瀬一峰氏。
順番に小部屋に呼ばれ、3分間論文内容をプレゼン。3分経過するとブザーが鳴りますが、最後まで話してよい、という仕組です。
プレゼンというのは、論文内容を詳しく説明、補足する、といったかたちになります。

その後、両面接官から論文内容についての質問や感想などを言われ、後は簡単に自己紹介とか仕事のことを聞かれたりします。

すこし緊張しますが、「落とすための面接」ではなく「合格させるための面接」。好意的に対応していただけるので、ガチガチに構える必要なないとは思います。
自分の言葉で書き、自分の言葉で伝わるようにお話すれば大丈夫のハズです。


面接の前には筆記とテイステイングです。

筆記はレベル的には利酒師、焼酎アドバイザーと同じなのですが、私は正直「焼酎」の筆記の勉強があまり追いつかず、テスト中いくつかの焼酎の問題が全く解らず「適当に」書いてしまいました。けっこうヒヤヒヤしましたよ。
問題の割合的には清酒がらみの問題が多かったの(この時は)で、焼酎アドバイザーの方は清酒の勉強をしっかりなさっていったほうがよいと思います。

テイステイングは利酒師、焼酎アドバイザーと同レベルのサンプルと評価表(味、香り、コメント等)作成に加え、清酒4タイプの同軸グラフ作成が課されます。
同軸グラフ作成は講習会での内容をきっちり把握しておけば問題ないです。
提示されるテイステイングサンプルはわかりやすい特徴があるものでした。

また、テイステイングサンプルとして清酒の原料米別とか、泡盛の熟成年別とか、芋焼酎いの芋の品種別とか、劣化サンプル別とか、「マニアック系」も加わってきますので、講習会での舌の記憶と自分でメモした特徴を辿っていかなければなりません。(←けっこうシンドイ)


この酒匠試験についてもやはり筆記の高得点は大きなポイントですが、やはりテイステイングの比重が格段に重くなっているので、講習会のときから意識してサンプルの特徴を忘れないようにするとよいと思います。
論文、面接でのポイントもかなり大きいようですので、気張りすぎず、でも気を抜かずに挑むとよいのではないでしょうか。


そんなこんなで、試験結果は以外にも早く出ました。
8月の下旬には郵便で合格通知をいただき、小躍りしましたよ。


今回、任命式は不参加だったので、後日認定書が郵送されてきました。

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←後日送られてくる認定書。
(アラッ、本名見えちゃってますね。)

ちゃんと墨で書かれたものでした。




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←この紋所が~~、お馴染みのバッチ。

ご参考までに。
現在日本における利酒師は25,398人、酒匠は97人。
だそうです。

酒匠はまだ始まったばかりの資格なので少ないですね。

利酒師、酒匠の試験秘話(?)を綴ってまいりました。ご興味お持ちの方、なにかの足しになれば幸いです。


本日(11月26日)は午後から、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会主宰日本産清酒原産地呼称認定委員会 専任テイスター育成セミナーに参加してきます。

どんなことが繰り広げられるのかしらん?

では、そのお話はまた別の機会に。


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2005年11月25日 (金)

酒匠ってなんですか?~講習会編~

先日利酒師についてお話したつづきで、本日は続編として「酒匠」」のお話などを。


「酒匠」→「さかしょう」と読みます。
私は2005年8月に取得いたしました。
まだ名称はあまり知られていないのが残念ですが、どんな資格かというと、

「酒匠」を取得するためには、テイスティング能力にずば抜けていることが決定的な条件です。(HP本文より抜粋)

えー、「すば抜けて」ないぞ、わたし。ずば抜けて呑んできただけ…。

酒匠の役割としては…


世界中に日本酒を正しく伝える役割を「酒匠」に担っていただこうと考えております。 今後は、認定された方の中からSSIとして、日本国内外へ派遣も計画し、「世界の酒 日本酒」の実現に向けて邁進していく所存であります。 (HP本文より抜粋)

わお、なんだか大きい話になってきた~。



「酒匠」の特徴としては、利酒師が日本酒(以下清酒と書きます)、焼酎アドバイザーは焼酎と区切っていますが、酒匠はその枠ははずし、清酒、焼酎、梅酒、みりん、泡盛など日本で造られている酒類(ビール、ワイン除く)についてのテイステイング、筆記、そして論文提出&面接が課せられていることですね。
将来的に日本酒(清酒、焼酎、みりん、梅酒を総称)を世界に広げていくという展望に基づきSSIさんが設立した資格なので、利酒師や焼酎アドバイザーを持っていて、もっと知識を深めたい場合なんかに良いのではないでしょうか。



試験を受けるにあたり、やはり講習会の受講が必須です。
が、
なんと2日間あるのです!
私が受講したときは(金)(土)という曜日だったので、講習に申し込んでからは会社にはこの2日間は一身上の都合で絶対に休みます!宣言をして、なんとか丸2日空けましたよ。
空けましたとも。

その2日間の講習でなにをするかといいますと、「聴講」と「テイステイングトレーニング」です。
「聴講」については、お酒と健康についてとか、酒類の流通、海外での日本酒事情など興味深い内容が多いので、直接試験に出題される内容ではないのですが、「なるほど~」というかんじで楽しく聞けます。
P1010034
←こんなにテキストがたくさん(汗)

ハードなのがテイステイングトレーニングです。
119アイテムをテイステイングしていくのですが、トレーニングするにあたって3つほどポイントがあるので書いておきますね。

①清酒、梅酒、みりん、焼酎、泡盛それぞれの特徴を覚え、メモする。
米、芋、麹などの品種別、熟成年度別など細かいし、多すぎて忘れてしまうので、香り、味、などをなるべく細かく記録しておきましょう。
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←こんなかんじにメモメモ。


P1010035 ②料理と酒類の相性をつかむ
実際に和食、洋食数種と清酒、焼酎、泡盛、ワインとの相性を比べます。
答えはひとつじゃないので、自分なりに意見を出せるように味わいましょう。

P1010037 ③同軸グラフの作成
テイステイングをして写真のようなグラフに落とし込みます。お酒の種類がわかれば書けるのですが、書き方にルールがあるので、それを把握しましょう(熟成系の清酒のグラフはこんな形、爽やか系の清酒のグラフはこんな形、とか)。


以上の①~③を意識して講習会に臨まれるのがよいのではないかと思います。

この講習会でのテイステイングトレーニング、普段はそこまでは意識することが少ない、清酒の「火入れ回数別」とか「もと別」なんかのテイステイングやら、劣化サンプルのテイステイング(又は香りだけ)など、深く知ることができたので貴重な体験でした。

ただ、119種類をクンクン・ジュルルっとこなしていくうちに、集中力は落ちてくるわ、焼酎、泡盛、スピリッツ系が続くと舌はビリビリ痺れてくるわで予想外にハードでしたが。

というわけで、次号試験対策編へとつづく…。


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2005年11月23日 (水)

続・利酒師ってなんですか?

本日は昨日に引き続き、唎酒師話の補足などを。

合格者は任意で「任命式」というものに参加できます。(酒匠、焼酎アドバイザー含む)
たしか参加費が9,500円くらい。(・д・)Г
任命式の後に、試飲会があり、それも含めての料金ですが。

この任命式というのはなかなか味がある、というか、珍しい儀式なのでもしこれから試験を受けられるかた、合格後足を運んでみるのもよろしのではないかと…。

都内のホテルで執り行われます。
○○の間のようなところに通され、壇上には祭壇(←こんな言い方でいいのでしょうか?)が設けられていて、式典が始まり、ひととおりの挨拶などが終了した後、酒造りの神様を祀っている島根県・佐香神社(松尾神社)の宮司さんが、ご登場。
祝詞(←?)をあげてくれる。
その後、一人一人壇上で認定証をいただける、という式典なのです。

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←こんなかんじです。

なんかすごいトコ来ちゃったなあ~と一瞬怯みましたが、まあ、祝詞なんてなかなか直に聞く機会もないのでありがたく拝聴しました。

「日本酒=日本文化」
……そういったことを理解しつつ、知識も蓄えつつ、個人的には「おいしいから飲む」「おいしいから好き」という日本酒好きな人が増えればよいんじゃないかな、と思っています。(私の場合、日本酒に限りませんが。)

お酒をおいしく、楽しく呑めるための、資格であり知識でありたいものですね~。

banner_02 ポチリとしてみてください。今日は何位かなあ~?

堅い話続きなので、目の保養でも。
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渋谷東急本店前のクリスマスツリー。
11月22日。
なかなか美しかったです。



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2005年11月21日 (月)

利酒師ってなんですか?

今週末の11月26日(土)
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会主宰日本産清酒原産地呼称認定委員会 専任テイスター育成セミナー(←長いッス)に参加いたします。

このセミナーは「酒匠」(さかしょう)という唎酒師の上級資格者が参加できるセミナーなのですが、今年の8月に酒匠の資格をとってからほとんど、こういった勉強的なことから遠ざかっていたのでたまには…ということで。

あっ、そうなんです。
じつは、こうみえて、私、持ってるんです。
唎酒師と酒匠。
なにかに活かしてるの?って聞かれると非常に胸が痛みますが~。

というわけで、久々に日本酒のお勉強をする今週末、よい機会なので日本酒の資格のことにちょっと触れてみたいと思います。
これから唎酒師、酒匠の資格を受けようかなという方、なにかの参考になれば幸いです。
そうでない方も世の中にはこんな事やってる人もいるんだな、程度にどうぞ!


では、本日は唎酒師試験必勝話などを。


唎酒師の資格を持っている、と話すと周囲の反応としては、

「へー、日本酒好きなんだあ」 (はい)
「へー、酒呑みなんだね」 (わっ悪いか?!)
「えっ、じゃあ、銘柄当てとかやっちゃうの?」 (やらないよー)
「なんか仕事で使う予定あるの?」 (どうしよっかな?)

とか、まあ、こんな感じです。
飲み友達連には自慢しましたけどネ。
(実際にご商売で活用なさってる方々も大勢いらっしゃいます!)

私が唎酒師の資格を取った理由ですが、食の仕事をする側面でやっぱり切れない仲のお酒、どうせ飲むなら知って飲むほうが数段楽しいし、アイデイアも湧くというものかな、と半ば仕事にかこつけ、半ば自分の楽しみの幅を拡大するために、思いついたのであります。

で、手っ取り早く、好きな順に、、、といういうことで唎酒師に申込みました。


試験までの流れ、試験内容はこちらをご覧いただくとして、私の実際の試験対策について書きます。

                   ↑ ご覧になりましたか?

では話を進めますね。

まず試験を受けるにあたって、セミナー受講が課せられています。
9:00~18:00まで。
1日ビッチリ、主に「聴講」ですが、テイステイングトレーニングもありますのでそのあたりでハっと目が覚めます。

P1010029

分厚い講習会テキストが配布されますので、それをベースに講義は進められます。 
この講習会のポイントは大きく分けて2つ。

1、テイステイングに慣れる
2、最後に試験に出る「ポイント」だけ教えてくれるから、それだけは寝ないで聞く

この2つです!


1、のテイステイング。 
よく、田崎真也さんがやってる、鼻をグラスに接近させたり、ジュユルルっと啜ってみたり、という動作。あれに慣れましょう。
あのジュルルっは、喉の入り口あたりで味わいを確かめるためにやってるんですが、慣れないとよくわからないのと、「ジュルルっ」ていうの、ちょっと抵抗ありますが、慣れですから。

あと、テイステイングで大切なことは「表現方法」。
これはほんとに練習してったほうがよいです。
お酒の種類がわかっても、意外と言葉にならないのです。とくに試験中は。

表現の例を出すと「雨に濡れた落ち葉のような~」とか「清々しい清流のような~」なんていうかんじですが、「雨に濡れた落ち葉」なんてのはイマイチそれがどんな香りかとかわからないのでさておき、日本酒の表現はどうしても「炊きたてのお米のような」とか「つきたてのお餅のような」とかに偏りがちなので、講習会テキストに記載されている表現事例を読んで、実際に自分で日本酒を飲みながらなんとなく練習してみたほうがよいです。
日本酒にかぎらず、なにかを飲んでそれを「言葉にする」習慣はつけておいたほうが当日慌てないですむと思います。

2、の出題のポイントですが、
講習会中にまとめて教えてもらえます。
テキスト中のこの用語とかこのページとかピンポイントで言っていくので、とにかくその用語、そのページだけは理解するように励みます。
理解したら、後は講習会会場で購入できる過去問集をひたすら繰り返し問く。

筆記テストは50%の割合を占めているので、筆記で高得点をとれるかどうかが結果を左右します。

試験は筆記、テイステイング、そして「企画書作成」です。
課題が与えられるので、それについて自分なりの販促プランを書きます。
これはけっこう楽しんでできます。
普段、飲みにいくときなんかにそのお店でどんなフェアとかイベントやってるのかな、なんてところに注目しておいたほうが参考になると思います。
この企画書作成は当たりとかハズレとか基準がないので、文字数をいっぱい書くのがよいのではないかと思います。

講習会から試験までの1ヶ月。
私の場合、筆記テストの勉強ばっかりしてました。
理解しても暗記しなければ意味がないので、久しぶりに脳の「暗記」コーナーに働かせましたよ。おかげさまで筆記はある程度手ごたえがありましたが、テイステイングの表現方法は勉強不足感が否めなかったですね。

結果はめでたく合格。

ちなみに費用ですが
講習会費用  25,000円
試験受験料  15,000円
認定登録料  25,000円 (合格者)
FBO入会金  18,000円 (新規会員になる人だけ)
SSI 年会費  12,000円 (新規会員になる人だけ)

合計 → 95,000円也! 

ひえー。あらためて見るとけっこう投資しましたね。
すでにFBO(ソムリエはじめ、酒類の資格試験を主宰している団体)でなんらかの資格を持っている方、SSI(FBOの中の日本酒の資格試験部門)でなんらかの資格(焼酎アドバイザーとか)をお持ちの方は入会金、あらたに発生する年会費はかかりませんが、お金かかりますねー。

まあ、日本酒好きとしては、名実ともに~ということでめでたしめでたし。
こんなものまでいただいちゃったりして…。

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FBOバッチ

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唎酒師バッチ

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表彰状。

P1010032

神様の署名入り! (^▽^)v

(つづく)

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