九段下「有明」…好きだからこそ、言う。
立ち飲み、居酒屋、フレンチ等々、食べ・飲み散らかし、支離滅裂傾向のこのブログ、今回初登場の業種、、それは「ラーメン屋」さん。
何故ラーメンがこれまで無かったか?だって、私にはラーメンを語る資格がございませんもん。1年に1度食べるか食べないか…という程度ですから。
ラーメンに罪はない、ただ、ダラダラと飲みながら食べるのが好きな性分なので、ラーメンはのびちゃうから本来の美味しさを理解せずに終わっちゃう。肴になりづらいフードだからかな、このラーメンとの縁遠さは。
(飲めるラーメン屋さんは別だけど)
飲んだ後の〆のラーメン。これも無いんですねえ。
「〆」ませんから。たくさんお酒を飲んだ日は。「〆」たくないというか。「〆」ずにもっと飲もう♪みたいな。
そんな私が唯一好きな中華麺系。それは冷やし中華。「ヒヤチュー」です。
これは語る資格あり、オオアリです。
ブログに掲載しているお店以外のところでの初夏~初秋は密かにヒヤチュー率高し。
冷たいから「のびない」。これは大事。
そして、肴になる部分(具)と食事の部分(麺)がバランスよく混ざっている。焼き豚を食べビール。紅生姜をつまみビール。合の手に麺。玉子を頬ばり口中がモゴモゴなったところをビールで流す…みたいなのって暑い夏の小さな幸せだったりします。
(村上春樹氏言うところの『小確幸』ですな。うんうん。)
ただ、そんなヒヤチュー人生を送りつつも、不満はあるわけです。
周囲のヒヤチューマニアとも意見交換をしたことがあって(大袈裟か?)、共通意見として多かったのが「外で美味しいヒヤチューってあんまり無いよね」っていう意見。
家で作っても大手製麺会社のヒヤチューセットを使えばかなり完成度の高い一品が仕上がるってことが大きい。あと、店のヒヤチューより家ヒヤチューの方が具に凝れるってことも要因かなと勝手に推察してるんですけどね。店ヒヤチューの具ってわりと決まっているし。
季節ものとしてのヒヤチューだけど、ラーメン屋さんや中華屋さん、いまいちヒヤチューに対する商品開発の気合度が足りないじゃあないの?なーんて思うこともしばしば。
具のオリジナリテイ、スープの完成度なんかがどうも作り手の「これでなきゃ」ってのが感じられないことが多いのですよねえ。とりあえず夏だから「はじめました」みたいな。と、ヒヤチューが好きだからこその切なさみたいなのがつきまとうのも事実。
で、結局なんの話かというと、そんな困難を克服して美味しいヒヤチューを食べましたよって話デス。
それも、知人の店でとびきり美味しいヒヤチューに巡り合ったってことがヒヤチューマニアとしては嬉しかったってこと。
その気合の入ったヒヤチューはどこにあるかというと九段下のらーめん 有明。
「地鶏水炊きラーメン」という鶏料理屋さん限定メニューを提供しているラーメン屋さんだということです。その筋(ラーメン屋さんに詳しい)の方々の間では有名みたいですね。
かつて机を並べて勉強した仲、店長の若野くん。
前職は飲食店コンサル会社でバリバリやってたけれど、思うところあったそうで、今は自ら現場で辣腕をふるい中。
ガンバッテくれいっ。
店長渾身のヒヤチューはこちら。
具は店のコンセプトでもある「鶏」。
そして煮玉子、白髪葱、トマト、きゅうり、細ねぎ。
鶏をはじめとした具がたっぷりで嬉しい。
麺に対して具が足りないヒヤチューがなんと世の中に多いことか!
そして特筆すべきはスープ。
鶏白湯ベースのスープはあくまでも清々しい。舌に残るような化学調味料の味は一切なし。
そして、この写真でおわかりいただけるかどうか自信がないけれど、ボヨボヨっとしている部分、これはスープがジュレ状になっている。ジュレ状になっていることで、麺によ~く絡まってスープの美味しさがいっそうわかります。
そして、後からスーっと立ちのぼってくるのは柚子の香り。爽やかなことこのうえなし。
なんというかスープが多めの冷製カッペリーニのよう!
作り手の「これでなきゃ」が充分伝わるヒヤチューは今夏初めて。やはり、せっかくの外ヒヤチュー、家ヒヤチューでは得られない味と巡りあえると、喜びが大きい。
秋の声を聞くまでは続くであろうヒヤチュー行脚だけど、この夏の収穫はひとつ、あった。
夏の間にあとどれ程、至福のヒヤチューとめぐり合えるのであろうか…ってのも夏の後半大きなテーマだったりしてます。
ちなみに、ビールは辛口ドライな樽生ビール。
勿論、それもいいんだけど、対ヒヤチューカッペリーニとしては冷えた白ワイン、またはスプマンテなんかとも合わせてみたい願望が…うーん、さらに美味しそうだわ。
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